3,436の憬信炎花～keisinenka～ 明亮 個展②

３月に鑑賞させて頂いた大阪京橋の「gallery & select shop 縁」での個展、明亮（akira）氏の「3,436の憬信炎花～keisinenka～」の後期展示に行っていきました。個展のタイトルの憬信炎花（けいしんえんか）という聞き慣れないワードは、作者の明亮氏が自制の言葉にしている「未来（憬,vision）という信念（信,belief）の熱（炎,Heart）で”今”を生きる（花,Moment）からきているとのことです。ドリッピングやたらしこみの技法を使用して制作された作品で、前期とどのように異なる作品が展示されていたか、紹介しようと思います。

彼の代表的なモチーフである「花,Moment」をイメージした作品は出展されていましたが、今回は抽象的な画風の作品が増えていました。「炎,Heart」のイメージはそのままに、より「空間」を意識した作品に仕上げられています。完全に混ぜ切らない状態の絵具をドリッピングやたらしこみの技法で制作されるので、一度きりしか現すことのできない色彩が画面の中に散りばめられています。

ギャラリーへお邪魔させていただいた時に、作者本人もいらっしゃり、作品に対する思いも聞かせていただきました。一日に一枚は描くようにしているとのことで、今後もご自身の感覚を大切に作品作りに取り組んでいただければと思います。