美術史

双響

マルセル・デュシャン×柳宗悦|便器と雑器で〈美〉の根本を問い直した二人

二十世紀が幕開けた頃、フランスのマルセル・デュシャンと日本の柳宗悦は、互いを知らぬまま同じ問いに向き合っていました。便器と雑器――壊すことと、すくい上げること。正反対の二人が見つめた「美とは何か」。その問いの軌跡をたどる、美と感性の記録です。
奈良時代

正倉院と奈良|千三百年を封じた天皇の御倉と八世紀に留まる都市

千三百年の時を超えて立つ正倉院。聖武天皇ゆかりの宝物を収め、奈良が「八世紀を生き続ける」象徴として今も息づく。校倉造の構造や勅封の儀、正倉院展まで――時間を封じ、祈りと文明を伝える“永遠の倉”の魅力を解説します。
古代エジプト

遺物から見る古代エジプト王朝盛衰史⑦

古代エジプト文明の最後を飾るクレオパトラが活躍したプトレマイオス朝の興亡の歴史と、その王朝が育んだ学問や芸術、ギリシアとエジプト文明の融合が生んだ壮麗な文化について解説します。
民藝運動

「用の美」の伝統が息づく町をめぐる(染色織物)— 日本の手仕事と工芸をめぐる入門ガイド④

日本各地に伝わる染色織物を、小千谷縮、結城紬、黄八丈、丹波布、備後絣、久留米絣、芭蕉布、紅型など代表的な品とともに紹介。産地ごとの特徴や技法、柳宗悦ら民藝運動が注いだまなざしを通して、伝統と手仕事の美しさ、暮らしに根ざす魅力を伝えます。
民藝運動

「用の美」の伝統が息づく町をめぐる(陶器・紙)— 日本の手仕事と工芸をめぐる入門ガイド③

日本各地に受け継がれる民藝品の産地や歴史、職人の手仕事の技を分かりやすく解説します。今回は陶器と和紙を特集。会津本郷焼、益子焼、瀬戸焼、信楽焼、丹波焼、備前焼、唐津焼、小石原焼、小鹿田焼、壺屋焼、美濃和紙、因州和紙の特徴や魅力を紹介します。
民藝運動

民藝運動を支えた人々とその足跡 — 日本の手仕事と工芸をめぐる入門ガイド②

日本の民藝運動を支えた作家や支援者たちの人物像や代表作、知られざるエピソードを詳しく紹介。手仕事の温もりと民藝運動の広がり、その歴史と魅力をわかりやすく解説しています。
民藝運動

民藝でつながる暮らしと美 — 日本の手仕事と工芸をめぐる入門ガイド①

日本の手仕事と工芸をめぐる入門ガイドシリーズ①。日本の民藝運動の概要や思想、柳宗悦の「用の美」やイギリスのウィリアム・モリスによる「アーツ・アンド・クラフツ運動」との関連、現代への意義をわかりやすく解説します。
古代エジプト

遺物から見る古代エジプト王朝盛衰史⑥

古代エジプトの第三中間期から後期王朝は、王朝の分裂と再統一、異民族支配、伝統文化の復興、ギリシャ世界との交流が重なり合う時代でした。多様な美術や神殿建築が生まれ、エジプト文明の「最後の輝き」が現代に伝えられています。
古代エジプト

遺物から見る古代エジプト王朝盛衰史⑤

第19王朝では、セティ1世やラムセス2世が軍事や巨大建築で王権を高め、古代エジプトは最盛期を迎えます。続く第20王朝では、ラムセス3世が海の民を撃退し、国の繁栄と秩序を維持するなど、歴代ファラオが輝かしい業績を築きました。
古代エジプト

遺物から見る古代エジプト王朝盛衰史④

第18王朝はツタンカーメン王の墓の発見で世界的に注目され、ハトシェプスト女王や最大領土を築いたトトメス3世、宗教改革を行ったアクエンアテンなど個性豊かな王が続きました。芸術・建築・信仰が大きく発展し、古代エジプトで最も華やかで変化に富んだ王朝とされています。